ギレルモ・デル・トロ監督のNetflixアニメ新作『ピノキオ』(2021年)

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日本のサブカルチャーから影響を受けたアカデミー賞監督ギレルモ・デル・トロの新作

小さい頃からテレビで日本のアニメを見て育ったというギレルモ・デル・トロ監督。

日本の特撮、アニメ、漫画に深く影響を受けた作品を作ってきたが、彼は現在、Netflixで配信されるストップモーション・アニメ作品『ピノキオ』の制作を行っている。

このプロジェクトは彼が長年実現したかったものだという。

2013年のSF怪獣映画『パシフィック・リム』では、菊地凛子と芦田愛菜が出演していた。本作は押井守の『機動警察パトレイバー』に影響を受けたという。

次回作『ピノキオ』は手塚治虫や『ドラえもん』との関連性もあるという。どのような作品なのだろうか?

大人向けのピノキオ?

『ピノキオ』は、空想的ミュージカル映画であり、童話の中にある暗さを押し出したものになるという。1930年代のムッソリーニ政権下でファシズムが台頭する時代を背景にしたもので、家族全員が楽しめるものではないかもしれないと、デル・トロ監督はインタビューで語っている。

ピノキオの原作(1883年イタリア、カルロ・コットーディ作『ピノッキオの冒険』)のストーリーは、おもちゃ職人のゼペットが、自分の木製の人形が自分の子供になって欲しいと願うと、ピノキオが実際に人間の男の子になる話である。しかし、ピノキオは怠け者でいたずらばかりする厄介な子どもになってしまう。そんなピノキオが現実に直面し、いろいろ失敗をしながら世界について学び成長して行く物語である。

デル・トロ監督はピノキオのキャラクターに関して、次のような深い思い入れがあるようだ:

私は人生で影響をうけたいかなる芸術の形態よりもアニメーションから多く影響をうけ、歴史上のいかなるキャラクターよりもピノキオに深い個人的つながりを持っている。

ストップモーションアニメを用いる理由

デル・トロ監督は、日本の文楽は、人形に全てをゆだねることで、逆に表情豊かになる点で、ストップモーションアニメとの共通性を見いだしているとのことである。

デル・トロ監督選定の経緯

当初はスティーブン・スピルバーグがこの作品を監督する提案を受けたが、そのダークな内容を鑑み、(ヘルボーイ(2004)、パンズ・ラビリンス(2006)、クリムゾン・ピーク(2015)のような作品を監督したデル・トロを監督に推薦したという。

2017年に、デル・トロ監督は、一度はこのプロジェクトはボツになったと明かしたが、2018年にNetflixがこのプロジェクトを購入し、継続されることとなった。

最後に

改めて、映画製作は深い情熱と大変な準備期間を要することを痛感させられる。

ちなみに、ディズニーも2021年に向けて実写版『ピノキオ』を製作中であるが、キャストが二転三転している。順調に実現してくれれば、比較してみるのも面白いかもしれない。

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